大規模デモからみる香港の歴史と今後の展望

時事ネタ

はじめに

連日、香港での大規模デモが取りざたされていますね。

このデモには103万人が参加したということです。香港全土の人口がおよそ700万人なので、実に国民の7分の1が参加したという計算になります。すさまじい割合ですよね。

日本で換算すると、約1600万人が参加した計算になります。東京都の人口が約1300万人なのでとてつもない数字、国民にとっての一大事であることが分かります。

香港 中国への身柄引き渡し条例反対 103万人がデモ
2019年6月10日 4時46分
香港で、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正に反対して大規模なデモが9日に行われました。主催者の発表で103万人の市民が参加したということで、1997年に香港が中国に返還されて以来、最大規模とみられています。
香港では、事件を起こしたあと香港に逃亡してきた容疑者について、個別に身柄の引き渡し協定を結んでいない中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案が、議会にあたる立法会で審議されています。

デモは、これに反対する民主派の団体が呼びかけたもので、主催者の発表で103万人が参加したということで、1997年に香港が中国に返還されて以来、最大規模とみられています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190610/k10011947011000.html

大規模デモの原因

中国で法律改正案の審議再開

このような大規模なデモが起きた直接の原因となっているのが香港におけるある法律の改正案の審議が再開されたことでした。

その法律というのが「逃亡犯条例」というものです。

逃亡犯条例とは?

では、その一大事を引き起こした逃亡犯条例とはいったい何なのでしょうか。

説明すると、【香港に滞在している人物が他国の法律を犯した場合、その身柄を当該国へ移送する】という条例です。この場合、罪を犯した人物は香港ではなく当該国の法律で裁かれることになります。

改正案の提出

香港政府は、上記の逃亡犯条例の改正案を立法議会へ提出しました。

その内容は、逃亡犯の引き渡し国に中国を加えるというものです。

条例が可決されると…

この改正案が可決された時に、香港内で中国の政権などを批判したりした時に、中国当局に不当に逮捕・裁かれるのではないかという予想がされます。

言論の自由・身体の自由が脅かされ、香港が住民を自身の法律で守ることができなくなることが、「一国二制度」の崩壊を招くと危惧されたため、民衆がデモを起こしました。

中国と香港の関係

ここまでの説明で

「香港って中国のいち都市じゃないの?」

「どうして法律が違うの?」

という思いが浮かんだ人も多いのではないでしょうか?

ここからは中国と香港の関係性を、歴史を振り返りながら勉強してみましょう。

香港という地域

正式名称

香港の正式名称は、

中華人民共和国香港特別行政区

です。

中国の特別行政区はほかに香港の西に位置するマカオがあります。(カジノが有名?)

地理

©2019 Google
©2019 Google

上が香港の位置です。島しょ部も含む海沿いの地域で中国の中でもかなり南にあることが分かりますね。

香港島、九龍半島、新海に加え、周囲の島しょ部を加えた地域を香港といいます。

大きさは日本の札幌市や沖縄本島と同じぐらいです。ただ、山間部が多いため、面積の10数パーセントに人口が集中しています。

その人口はおよそ700万人で、多くの高層ビルが立ち並ぶ姿からも想像できるように、世界有数の人口密度の高さを誇ります。

公用語は、中国語(広東・北京)と英語です。

歴史

まず、前提として香港という地域は中国の国土でした。その後、戦争を経て現在の姿になりました。

その様子を年表にまとめました。

この表が香港の主な歴史です。ほんの20数年前までイギリスの統治下(植民地)であったことにも驚きましたが、一時期日本による占領が行われていたことは初めて知りました。歴史の教科書には出てこなかったですよね?(・・・たぶん)

アヘン戦争、南京条約から始まった他国による統治が実に155年も続いていたと考えると想像がつきませんね。

最後に

香港は長い間他国によって統治されていました。

ただ、それが香港にとって悪いことばかりだったかといえばそうではなかったと私は思います。

資本主義国イギリスによる統治で技術発展を遂げ、中国による社会主義を嫌った本土の人たちも多く流入したことでさらに力をつけることができたのではないでしょうか?

そして、いま現在香港に住んでいる人たちの中にも、その香港に魅力を感じている人が大勢いるからこそ今回の大規模なデモにつながったのでしょう。

今回のデモではけが人も出ています。どうか良い形で終息することを願います。

香港加油!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました