”今治タオル” 風評被害にみるメディアの責任

時事ネタ

みなさんこんにちは、サトル(@dokunari_satoru)です。

今回は、現在話題になっている今治タオルの風評被害について記事を書こうと思いました。というのも、私自身が愛媛県出身ということもあって今治タオルには非常になじみがあり、その品質の高さもよく知っていたからです。

そこで、「現在起こっていること」「なぜそうなったか」「今後どうすればよいか」についてお話ししようと思います。

事件の発端

NHKの番組

今回の事件の発端は6月14日に放送されたNHKのドキュメンタリー番組『ノーナレ』の放送内容から生じた憶測でした。この番組内では、ベトナム人の技能実習生が愛媛県の裁縫工場で劣悪な労働環境で違法労働させられており、番組あてにSOSが送られてきたというものです。

この番組内ではその工場の詳細は放送されなかったものの、「愛媛県」「裁縫工場」というキーワードから、全国的な産品である今治タオルの製造工場ではないかという憶測、デマが拡散し、その企業あてに誹謗中傷の連絡が殺到する事態になりました。

その企業は公式HPでそのような事態はないとし、技能実習生を雇用している事実もなく、誹謗中傷をやめるようコメントを発表しました。

6月24日にNHKの「ノーナレ」という番組で
今治のタオルの縫製工場が取り上げられました。
当社ではないかという問い合わせが
何件か寄せられていますが、当社は関連会社を含め、
技能実習生の雇用をしておりません。

http://orunet.com/jp/2019/06/25/nhk%e3%81%ae%e4%bb%8a%e6%b2%bb%e3%82%bf%e3%82%aa%e3%83%ab%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e4%b8%80%e9%83%a8%e5%a0%b1%e9%81%93%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

これが各種メディアで報じられ、NHK『ノーナレ』の公式サイトでも次のようなコメントが掲載されています。(6/25 23:00現在)

放送後、この番組で実習生が働いている会社として、
特定の企業(森清タオル・オルネット)を中傷する内容がインターネットに書き込まれていますが、
その企業は、当番組で取り上げた会社ではありません。

https://www4.nhk.or.jp/P4253/

どうしてこうなったか

違法労働をさせた企業

まず第一に、技能実習生を違法労働させた企業の責任が最も重いことは火を見るよりも明らかです。海外からやってくる技能実習生は日本の高い技術を学び、母国に持ち帰るという目的をもって日本にやってきますが、その日本語の能力は完全ではありません。そして、実習先で不当な扱いを受け、逃げ出そうとしても行く当てがなく、結局泣き寝入りするしかないのが現状のようです。

そのような人々を搾取した企業には相応の捜査・処罰が課されるべきです。

NHKの配慮の不足

次に、NHKの放送の仕方にも配慮が足りませんでした。

というのは、愛媛県・裁縫工場というキーワードを不用意に使用してしまったことです。全国的に見て、愛媛で裁縫といえば今治タオルということになります。そこで企業を特定しようとした人が誤った情報を発信してしまい、それが拡散されてしまいました。

今後どうすればよいか

今回の件では、誤情報によって苦情を被った企業が素早く対応を施したため、その情報も早い段階で拡散され、被害は最小限で食い止められたと思われます。

ただ、今回はその企業が放送された企業ではないと決まっただけで、今治タオルの製造企業ではないとはまだ断定できません。その企業が断定されるまでは犯人探しが続くことでしょう。そのような環境では、今治タオルのブランドにも少なからず影響が出るかもしれません。

そのため、NHKはその企業の名前を公表することが必要なのではないでしょうか。

また、そのような放送をしたNHKは今以上に拡散されているのが誤情報であることを世間に広く認知させる責任があります。

さらに、今回はNHKの不適当な放送の仕方が事件の発端となりました。インターネットが大きく普及した現代でもテレビは多大な影響力を持ったメディアです。そのメディアを運営するからにはその放送が社会にどのような影響を与えるのかを厳しく精査する必要があるでしょう。

さいごに

今回のポイントは2点あったと思います。

①劣悪な環境で労働を強いられる技能実習生の実態

②メディアに求められるリスク管理と事件発生後の席になる行動の必要性

①のような環境は探せばまだほかにあるのではないでしょうか。受け入れ条件が緩和され、海外からの技能実習生は今後ますます増えてきます。このような企業が発生しないように取り締まりを強化しなければなりません。

今回は地元愛媛に関することだったので我慢できずに記事にしました。

続報があればまた記事やTwitter(@dokunari_satoru)でお知らせしたいと思います。

ありがとうございました。

 

*今回の記事はNHK 『ノーナレ』の企画意図を批判したものではありません。

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