吉本芸人闇営業問題 夢の搾取は許されるのか

時事ネタ

みなさんこんにちは!サトル(kabu_0719)です

本日は連日報道されている吉本興業の芸人たちの闇営業問題について取り上げます。

○闇営業とは

勘違いされている方も多いかもしれませんが、芸能人が反社会的組織に対して芸能活動を行うことが闇営業というわけではありません。

正確には 芸能事務所に所属する芸人やタレントが 事務所を通さず 芸能活動を行い 報酬を受け取ること  ことを通称で闇営業といいます。

例えば、芸人が友人から事務所を通さずに結婚式でのネタ披露を頼まれ、直接報酬を受け取ったりする行為も闇営業となります。

闇営業の構造

闇営業の構造

○問題の発端

そもそも、今回の問題の発端となったのは、カラテカの入江さん(すでに契約解除)が他の吉本興業の芸人数名の出演を斡旋した相手が反社会的組織だったことが明るみに出たことです。

吉本興業は反社会的組織とのつながりは絶対に許さないとして、芸人を斡旋した入江さんを解雇。その他の芸人を謹慎処分にしました。彼らの出演番組などは対応を余儀なくされ、芸能界に大きな影響が出ています。

また、今回の場合は該当する芸人が冠番組も持つ売れっ子だったこと、金銭を受け取っていたことを隠していたことで、問題が拡大しました。現在、ネット上などでバッシングを受けているのはこの芸人たちですが実際に大きく責任を感じるべきなのは所属事務所の吉本興業ではないかと私は思います。

その理由についてお話をしていきたいと思います。

吉本興業とその責任

吉本興業とは

  • 正式名称:吉本興業ホールディングス株式会社
  • 設立:1932年
  • 主な事業:芸能事務所、テレビ番組制作、劇場運営
  • 従業員数:社員-644人 タレント-約6000人 (養成学校に毎年約1000人入学)

吉本興業の強み

  • 圧倒的タレント数
  • 広域拠点化
  • 多数の劇場の運営
  • TV番組・映画などの自社制作

吉本興業はこれらの強みを生かして日本の芸能界(特にお笑い)の分野で大きな影響力を誇っています。一般の芸能事務所と違って、自社で劇場や番組の制作を行っているため、所属タレントに仕事を供給できるという強みを持っていました。

闇営業の横行とその原因

今回のように反社会的組織とのかかわりがあるケースは稀としても、業界の方のコメントを見る限りでは闇営業が横行していたようです。ではなぜ、闇営業を行う芸人が大勢いたのでしょうか。

その理由は

  1. 元々の収入が少ない
  2. 事務所に仲介料がとられない(高収入)
  3. お金の流れが見えづらく、申告を逃れられる

主に以上のような理由が考えられるのではないでしょうか。

自分の冠番組を持ち、収入も安定した芸人が闇営業をする場合は仲介役の人間との付き合いなどという意味合いが大きいものと考えられます。

1.元々の収入が少ないについては、いくら多くの劇場などを持ち、タレントを起用する場を多く持っている吉本といえども現時点での所属タレント全員に安定した給与を支払うことができていないという事実があります。実際に、多くの芸人が本業では生活できず、アルバイトを行っている現状があります。

2.の仲介料を取られないという点ですが、吉本は業界内でもタレントの出演料のうち実際にタレントに支払われる割合が非常に少ないと度々いわれてきました。所属タレントが闇営業に走るのはこういった事情もあるでしょう。

3.お金の流れが見えづらいという点ですが、そもそも闇営業は事務所には知られてはいけないことなので大々的に行われることはありません。個人や企業のパーティーンなどで芸を披露し、報酬も手渡しで行われることが圧倒的に多いです。正規のルートの所得ではないため、確定申告にその報酬分を含めないということが起きます。もちろんこれは所得か隠し・脱税にあたります。

1.で言ったように吉本もすべての所属タレントに満足な報酬を与えることができないため、闇営業は禁止としながらも、周知を徹底せず容認していた節があります。そのため、芸人界でも闇営業はある種あって当然のようになっていました。

吉本興業の責任

連日メディアでは反社会的組織とかかわりを持ったとされる芸人たちへのバッシングが続いています。仮に故意ではなかったにしてもそのような組織とかかわってしまったのは事実であり許されることではありませんし、事務所を通していればこのような事態にはならなかった可能性が非常に高いです。

ただ、そのタレントたちを管理する吉本興業にも監督責任があったといわざるを得ません。芸人が事務所を通さずに勝手にやったこととして彼らを処罰するという対応をとってはいますが、自らの責任を認めるようなコメントは発表されていません。

抜本的対応策

このような事態になってしまった 大元の理由はタレントの抱えすぎにあります。タレントを抱えすぎているからこそ満足な報酬を支払えず、生活に困ったタレントは闇営業に手を出す。それを認知していながらもそれに代わる報酬を与えることができないため黙認する。そして数多くの闇営業のうちのいくつかが反社会的組織につながるものだった。という悪循環が招いた今回の結果なのです。

そして今回私がカギだと思っているのが ”夢の搾取” です

芸能界という世界はきらびやかで大きな夢のある世界です。その中でも大きな存在感のある芸人という職業はとても魅力あるものです。その夢を持つ多くの人が低賃金でもみずからバイトをしたりして何とか生活を工面しています。

もちろん実力の世界なので実力のないものは報酬を得られないのは事実としてあるかもしれませんが、吉本は企業として最低限の賃金を保証する義務があり、それができないのならばタレントを抱えるべきではありません。そのような環境で働かせることが「夢の搾取」だと私は思います。

ふつう、企業では採用試験があります。その企業で活躍できる人材が所属し、企業はそれに見合った仕事と報酬を与えることが責務なのです。その両方ができていない現状では吉本はタレントの数を減らすべきでしょう。

人手不足が深刻な現在の日本では、働き場所は数多くあります。吉本ほどの大企業であればそれを紹介することも容易なはずです。そのほうが日本の経済にとっても有益だと私は思います。そうして残ったタレントに正当な報酬を支払えるようになれば、今回のような問題の発生を防ぐことができるのではないでしょうか。

今回は以上です。ありがとうございました!

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